フェアトレード

2002年、エクアドルにて開催された有機コーヒー・フェアトレード国際会議 日本からも数十人が参加

子どもたちに美しい自然を残したいという生産者の家族
子どもたちに美しい自然を残したいという生産者の家族

30年ほど前、有機コーヒーの輸入、販売に取り組み始めたころ、新聞でその取組みが紹介されたときは、「国際産直」という言葉が使われていました。

 

時代は変わり、フェアトレードという言葉は社会に浸透し、いつしか「国際産直」ではなく「フェアトレード」という言葉で紹介されるようになりました。「生産者からフェアな価格で買い取ることがフェアトレードである」という人もいますが、私たちは、有機栽培であることを重視しています。

 

他の生物・未来世代とのフェアのため

 一般的には、生産者からの買い取り価格が、フェアであることが重要とされ、農薬や化学肥料を使っていても(つまり有機栽培でなくても)フェアトレードと呼ぶこともあるようです。

 

しかし、私たちはフェアトレードの「フェア」に色々な意味を込めています。人と人とのフェアだけでなく、人と自然(他の生物)とのフェア、今の世代と未来世代とのフェア。有機栽培であることは価格面以外のフェアを大切にする上で重要だと考えています。

 

産地への支援

例えば、フェアトレードに取り組む企業の中には、生産者団体の要請に応じて有機栽培の技術指導員の給与を支援したり、農道の整備や天災(霜や雹の害など)の復興支援などを行なっている会社もあります。

 

「鉱山開発」という名の自然破壊を食い止めるために生産地域の環境保護団体を支援したり、鉱山問題を広く知ってもらうために国際会議を開催したりしている会社もあります。エクアドルのインタグとメキシコのトセパンがある地域は、どちらも鉱山開発により自然が破壊される危機に直面しています。

 

私たちが考えるフェアトレードは、生産者と共に自然を守る活動に取り組むことも含まれています。